シリカ
シリカ水とは?含有量の見方と選び方
PRこの記事は、キーバ株式会社の商品の紹介(広告)を含みます。
この記事の要点
- 「シリカ水」は、表示のガイドラインが定める品名には含まれない呼び名です。シリカの量で分ける決まりはないので、成分表の数字を見て比べます。
- シリカ・ケイ素・メタケイ酸は数え方が違います。比べるときは換算します(シリカ100mg/Lは、ケイ素にすると約47mg/L)。
- シリカの量だけでなく、硬度・pH・原材料名・採水地・1Lあたりの値段もあわせて見ると、選びやすくなります。
シリカ水は、シリカ(ケイ素を含む物質)を多く含むとして売られている飲み水を指して使われる呼び名です[1]。ラベルには「シリカ」「ケイ素」など違う名前で数字が書かれていることがあり、そのままでは比べにくい面があります[1]。この記事では、表示の意味と換算のしかた、含有量の見方、選ぶときに見るポイントを、公的な資料をもとに整理します。成分の働きではなく、表示の読み方と選び方に絞って説明します。
シリカ水とは
表示のルールでの扱い
容器入りの飲み水の表示には、農林水産省が1990年に定め、1995年に改正したガイドラインがあります[2]。このガイドラインは、品名を4つに分けています[2]。「ナチュラルウォーター」「ナチュラルミネラルウォーター」「ミネラルウォーター」「飲用水(またはボトルドウォーター)」です。分ける基準は、原水(もとの水)の種類と、ろ過や加熱殺菌などの処理のしかたです[2]。
この中に、シリカの量で品名を分ける決まりはありません[2]。「シリカ水」は、ここで決められた品名には含まれない、商品の特徴を表すために使われている呼び名です。何mg/L以上ならシリカ水、という線はこのガイドラインにはないので、成分表の数字そのものを見て比べます。
ケイ素は水道水や食品にも含まれる
ケイ素は、地球の表面近く(地殻)で酸素の次に多いとされる元素です[1]。ほかの元素と結びついた形で岩石や土をつくり、水道水や多くの食品にも含まれています[1]。水道水に含まれる量は、水源の地域や、地下水か川や湖などの水(地表水)かによって違うとされています[1]。シリカ水だけにある特別な成分ではありません。
シリカ・ケイ素・メタケイ酸の違い
3つの言葉の意味
- ケイ素:元素の名前です。元素記号はSiです[1]。
- シリカ:狭い意味では二酸化ケイ素(SiO₂)を指します。ケイ酸やケイ酸塩を含めて呼ぶこともあります[1]。
- メタケイ酸:ケイ酸の一つで、H₂SiO₃と書きます[1][5]。温泉の分析では、ケイ素の成分を主にこの形で示します[3]。
同じ水でも、どの形で数えるかによって数字が変わります。シリカはケイ素に酸素が結びついた形で、メタケイ酸はそこにさらに水素と酸素が加わった形です。そのため、同じ量のケイ素でも、ケイ素、シリカ、メタケイ酸の順に数字が大きくなります。
換算のしかた
換算は、原子量(原子の重さの目安)から計算できます。国際的な原子量表の値は、水素1.008、酸素15.999、ケイ素28.085です[4]。これを使うと、二酸化ケイ素は約60.08、メタケイ酸は約78.10になります。国民生活センターの調査でも、表示の「シリカ」を二酸化ケイ素とみなし、分子量60と原子量28の比でケイ素の量に直しています[1]。
書かれている値 | ケイ素に直す | シリカ(SiO₂)に直す | メタケイ酸に直す |
|---|---|---|---|
シリカ(SiO₂) | ×0.47 | ― | ×1.30 |
ケイ素(Si) | ― | ×2.14 | ×2.78 |
メタケイ酸(H₂SiO₃) | ×0.36 | ×0.77 | ― |
表のかける数は、上の原子量から計算し、小数第2位までに丸めたものです[4]。
換算の例
- シリカ(二酸化ケイ素として)100mg/Lは、ケイ素にすると約47mg/L、メタケイ酸にすると約130mg/Lです。
- 温泉法の条件の一つ「メタケイ酸1kg中50mg以上」の50mgは、シリカにすると約38mg、ケイ素にすると約18mgです[4][5]。
ラベルに「シリカ」とだけ書かれていて、どの形で量った値かが分からないこともあります。国民生活センターの調査では、同じ数字を「ケイ素」の濃度とも「シリカ」の濃度とも書いている商品もありました[1]。正確に比べたいときは、販売元に確かめると確実です。
含有量の見方
単位をそろえる
成分表は、1Lあたり(mg/L)で書かれているものと、100mlあたりで書かれているものがあります。100mlあたりの値を10倍すると、1Lあたりの値になります。温泉の分析では、1kgあたり(mg/kg)で示します[3]。比べる前に、単位と、どの形で数えた値かの2つをそろえます。
表示の数字の受け止め方
成分表の数字は、商品ごとに示された値です。国民生活センターは2022年に、シリカやケイ素を多く含むとうたう、ペットボトル入りの飲料水10銘柄を調べました。測ったケイ素の量は1Lあたり20〜40mgで、ほとんどの銘柄で表示より低い傾向がありました。表示の4割程度だった銘柄もあります[1]。数字の出どころ(いつ、どこで分析したか)が気になるときは、販売元に問い合わせる方法があります。
選ぶときの見方
硬度
硬度は、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を、炭酸カルシウムの量に置き換えて示した数字です[6][7]。WHO(世界保健機関)の資料は、一般的な目安として、硬度(1Lあたり)を次のように分けています[6]。
- 60mg未満:軟水
- 60〜120mg:中程度の硬水
- 120〜180mg:硬水
- 180mgを超える:非常に硬い水
日本の水道水の水質基準では、硬度は1Lあたり300mg以下とされています[8]。
成分表にカルシウムとマグネシウムの量しかないときは、次の式でおおよその硬度が出せます(どちらもmg/L)。
- 硬度 ≒ カルシウム×2.5+マグネシウム×4.1
2.5は、炭酸カルシウムの重さの目安(約100.09)を、カルシウムの原子量(約40.08)で割った値です。4.1は、同じくマグネシウムの原子量(約24.31)で割った値です[4]。軟水と硬水の違いは「軟水と硬水」で詳しく説明しています。
pH
pHは、酸性かアルカリ性かの度合いを表す数字です[3]。温泉の分析の決まりでは、湧き出たときのpHで、次のように分けています[3]。
- 6以上7.5未満:中性
- 7.5以上8.5未満:弱アルカリ性
- 8.5以上:アルカリ性
この区分は、温泉(鉱泉)を分けるためのものです。飲み水の成分表を見るときは、数字が大きいほどアルカリ性寄り、と読めば足ります。詳しくは「成分表示の読み方」をご覧ください。
採水地と原材料名
農林水産省のガイドラインでは、採水地は都道府県と市区町村などの名前で書くこととされています[2]。原材料名は「水(鉱水)」「水(温泉水)」のように、かっこの中に原水の種類を書きます[2]。
- 鉱水:ポンプなどでくみ上げた地下水のうち、溶けている鉱物の成分に特徴があるもの[2]
- 温泉水:自然に湧き出る25℃以上の地下水、または温泉法で決められた成分に特徴がある地下水のうち、飲むのに適したもの[2]
- 湧水:自然に湧き出ている地下水[2]
同じ「シリカ水」でも、原水の種類は商品によって違うことがあります。かっこの中を見ると、どんな水を原料にしているかが分かります。温泉水との違いは「シリカ水と温泉水の違い」と「飲む温泉水」で扱っています。
味
水の味の受け止め方は、人の好みや、飲み慣れているかどうかで変わるとされています[6]。硬度の高い水は口に残るような味、低い水はあっさりした味がすると言われています[7]。迷うときは、少ない本数で試してから決める方法があります。
1Lあたりの値段
容量は500ml、525mlなど商品ごとに違い、1箱の本数も違います。比べるときは、1Lあたりの値段に直すと分かりやすくなります。
- 計算のしかた:(1箱の値段+送料)÷(1本の容量(L)×本数)
- 例:500mlが24本なら12L、525mlが24本なら12.6Lです。
続けて買うなら、送料や1回に届く量もあわせて確かめます。
商品の紹介
ここからは、このサイトを運営するユニドット株式会社がEC販売の運用を受託している、キーバ株式会社の商品の紹介です(広告)。成分の値は、キーバ公式の商品ページの表示(2026年10月22日確認)をそのまま載せています[9][10]。
項目 | 国産天然水 シリカさま 525ml | 霧島 光源温泉水 500ml |
|---|---|---|
原材料名 | 水(鉱水) | 水(温泉水) |
産地(公式ページの説明) | 大分県玖珠町・九重連山 | 鹿児島県・霧島連山の霧島温泉 |
内容量 | 525ml | 500ml |
シリカ | 75mg/L | 120mg/L |
硬度 | 25mg/L | 13mg/L |
pH | 7.8 | 8.7 |
販売先 | Amazon・楽天市場 | Amazon・楽天市場 |
公式ページの成分表には「シリカ」とだけ書かれていて、どの形(二酸化ケイ素など)で量った値かは書かれていません[9][10]。硬度はどちらも、WHOの目安では軟水の範囲です[6]。
表示の詳しい内容は「シリカさまの商品ページ」と「霧島 光源温泉水の商品ページ」にまとめています。広告の扱いは「広告ポリシー」、運営者は「運営者情報」をご覧ください。
まとめ
- 「シリカ水」は、表示のガイドラインが定める品名には含まれない呼び名です。シリカの量で分ける決まりはないので、成分表の数字を見て比べます。
- シリカ・ケイ素・メタケイ酸は数え方が違います。比べるときは、単位と形をそろえて換算します。
- 硬度・pH・原材料名・採水地・1Lあたりの値段もあわせて見ると、選びやすくなります。
記事の作り方と確認のしかたは「編集方針」に書いています。
よくある質問
- シリカ水は、ほかの飲み水と何が違いますか?
- シリカを多く含むとして売られ、成分表にシリカの量を示している点が特徴です[1]。ケイ素は水道水や多くの食品にも含まれていて、シリカ水だけにある成分ではありません[1]。選ぶときは、成分表の数字を単位と数え方をそろえて比べます。
- ラベルの「シリカ」と「ケイ素」の数字は、そのまま比べられますか?
- そのままでは比べられません。シリカ(二酸化ケイ素)の値に0.47をかけるとケイ素の量に、ケイ素の値に2.14をかけるとシリカの量になります[4]。どの形で量った値かが書かれていないときは、販売元に確かめると確実です。
- シリカが何mg/L以上あれば「シリカ水」と呼べますか?
- 農林水産省の表示ガイドラインには、シリカの量で品名を分ける決まりはありません[2]。シリカ水と呼ぶための量も決められていません。なお温泉法には「メタケイ酸が1kg中50mg以上」という条件がありますが、これは温泉かどうかを分ける条件の一つです[5]。
- 軟水と硬水は、どちらを選べばよいですか?
- 決まった正解はなく、味の好みや使い方で選びます。WHO(世界保健機関)の資料は、一般的な目安として、硬度が1Lあたり60mg未満の水を軟水と紹介しています[6]。硬度の高い水は口に残る味、低い水はあっさりした味がすると言われます[7]。
- 温泉水とシリカ水は別のものですか?
- 言葉の基準が違います。「温泉水」は、原材料名で原水(もとの水)の種類を示す言葉です[2]。「シリカ水」は、成分に注目した呼び名です。そのため、温泉水でシリカの値が書かれている商品もあります。原材料名と成分表の両方を見ると違いが分かります。
出典
- [1]独立行政法人国民生活センター「シリカやケイ素を摂取できるとうたった飲料、健康食品等に関する調査(2022年12月7日公表)」(2026年10月22日確認)
- [2]農林水産省(山梨県が掲載している写し)「ミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドライン(平成2年3月30日制定、平成7年2月17日改正)」(2026年10月22日確認)
- [3]環境省自然環境局「鉱泉分析法指針(平成26年改訂)」(2026年10月22日確認)
- [4]IUPAC 原子量および同位体存在度委員会(CIAAW)「Abridged Standard Atomic Weights(2024年)」(2026年10月22日確認)
- [5]愛知県衛生研究所「温泉法に定める鉱泉の定義」(2026年10月22日確認)
- [6]世界保健機関(WHO)「Hardness in Drinking-water(WHO/HSE/WSH/10.01/10/Rev/1、2011年)」(2026年10月22日確認)
- [7]千葉県企業局「水の硬度ってなぁに?」(2026年10月22日確認)
- [8]環境省「水質基準項目と基準値(52項目)」(2026年10月22日確認)
- [9]キーバ株式会社「国産天然水 シリカさま 525ml(公式の商品ページ)」PR(2026年10月22日確認)
- [10]キーバ株式会社「霧島 光源温泉水 500ml(公式の商品ページ)」PR(2026年10月22日確認)