温泉水
飲む温泉水とは?温泉地の飲泉との違いと選び方
PRこの記事は、キーバ株式会社の商品の紹介(広告)を含みます。
この記事の要点
- 容器入りの温泉水は、水だけを原料とする「ミネラルウォーター類」の一つです。原材料名は「水(温泉水)」のように書かれます。
- 温泉地の飲泉は、許可を受けた温泉をその場で飲むものです。量の目安があり、汲んだ温泉は持ち帰らないよう案内されています。
- 選ぶときは、採水地・食塩相当量・硬度・pH・殺菌の有無を、容器の表示で確かめます。
容器に入った「温泉水」は、店頭や通販で買える飲み物です。温泉地には、許可を受けた温泉をその場で飲む「飲泉(いんせん)」もあります。この記事では、両者の違い、容器の表示の見方、選ぶときの目安を、公的な資料をもとに整理します。
飲む温泉水とは
「温泉」かどうかは、温度か成分で決まる
温泉法では、地中から湧き出る温水や鉱水などのうち、決められた温度か成分の条件を満たすものを「温泉」としています[1]。条件は、次のどちらかに当てはまることです[1]。
- 源泉で採ったときの温度が25℃以上
- 決められた成分のうち、どれか一つを一定量以上ふくむ(1kgあたり、溶けている物質〔ガスを除く〕の合計が1,000mg以上、メタけい酸が50mg以上など)
つまり、25℃より冷たい水でも、成分の条件に当てはまれば温泉になります[1]。
容器入りの温泉水は「ミネラルウォーター類」の一つ
食品の規格基準では、水だけを原料とする清涼飲料水を「ミネラルウォーター類」と呼びます[2]。容器入りの温泉水も、これに入ります[2][3]。
農林水産省が1990年に定めた表示のガイドライン(1995年改正)では、原材料名は「水」と書き、そのあとのかっこに原水(もとの水)の種類を書くとしています。原水の種類の例の一つが「温泉水」です[3]。
同じ資料に載っている原水の説明では、温泉水は次のどちらかに当たる地下水です[3]。
- 自然に湧き出る地下水のうち、水温が25℃以上のもの
- 温泉法で決められた成分などで特徴づけられる地下水のうち、飲用に適するもの
温泉地の「飲泉」と容器入りの温泉水の違い
飲泉には、許可と掲示のしくみがある
温泉を公共の飲用に使う(多くの人が飲めるように提供する)には、許可が必要です。許可するのは、都道府県知事か、保健所を置く市・区の長です[4]。温泉の成分が衛生上有害と認められる場合などは、許可されません[4]。
許可を受けた施設は、温泉の成分などを掲示します。そのもとになる成分の分析は、10年ごとに行うことになっています[4]。
環境省の利用者向けの資料は、飲泉について次のように案内しています[5]。
- 許可を受けた温泉を、清潔なコップで、新鮮なうちに飲む
- 量の目安は、1回100〜150mL、1日200〜500mLまで。その温泉の成分分析表を必ず確かめる
- 温泉を飲むのは、原則として大人
この目安は、温泉地で許可を受けた温泉を飲むときのものです[5]。飲泉を提供する施設は、成分の量をもとに、1日に飲める量を具体的に示すことが求められています[5]。
汲んだ温泉は持ち帰らない
温泉は、湧き出たあと、時間がたつにつれて成分が変わります。環境省の資料は、湧き出ている場所で新鮮なうちに飲むよう案内しています。成分の変化に加えて雑菌が増えるおそれもあるので、持ち帰らないよう呼びかけています[5]。
容器入りの温泉水は、食品の基準に沿って作られる
容器入りの温泉水は、清涼飲料水の規格基準に沿って作られます。製造の基準は、殺菌・除菌をするかどうかで分かれます[2]。
- 殺菌・除菌をするもの:中心部を85℃で30分加熱する方法など、微生物を死滅させるか取り除くのに十分な方法で処理します[2]。
- 殺菌・除菌をしないもの:次の条件があります(炭酸ガスの圧力が一定以上のものは除く)[2]。
- 原水は、帯水層(地下水をたくわえた地層)から直接得た鉱水に限る
- 原水の成分・湧き出る量・温度が安定している
- 泉源(水が湧き出るところ)から直接採った水を、自動で容器に詰める
- 原水に加えてよい処理は、沈殿・ろ過・ばっ気(空気にふれさせる処理)などに限る
項目 | 温泉地の飲泉 | 容器入りの温泉水 |
|---|---|---|
もとになるルール | 温泉法の許可と掲示[4] | 清涼飲料水の規格基準と表示のルール[2][3] |
確かめる情報 | 施設の掲示(成分・1日に飲める量)[4][5] | 容器の表示(原材料名・採水地・成分など)[3] |
飲み方 | 湧き出ている場所で、新鮮なうちに[5] | 表示の保存方法に従い、開けたら早めに[3] |
温泉水の表示の見方
品名と原材料名
ガイドラインでは、品名を、原水の種類と処理の方法によって「ナチュラルウォーター」「ナチュラルミネラルウォーター」「ミネラルウォーター」「ボトルドウォーター(飲用水)」に分けて書くとしています[3]。原材料名の「水(温泉水)」が示すのは原水の種類で、品名とは別の項目です[3]。
採水地
水を採った場所です。ガイドラインでは、都道府県と市町村などを書き、さらに細かい地名や水源の名前も書けるとしています[3]。
ナトリウム(食塩相当量)
栄養成分表示では、ナトリウムの量を「食塩相当量」で書きます。食塩相当量は、ナトリウムの量に2.54をかけた値です[6]。表示が100mlあたりなら、飲む量に合わせて計算します。たとえば「100mlあたり食塩相当量0.1g」なら、500mlでは0.5gです。
硬度
硬度は、水にふくまれるカルシウムとマグネシウムの量を表した値です[7]。水道の基準では、炭酸カルシウムに置きかえた量で示します[7]。軟水と硬水の分け方は、軟水と硬水の記事で説明しています。
pH
pHは、酸性・中性・アルカリ性の度合いを示す値です。温泉の分析の指針では、湧き出たときのpHで、温泉を次のように分けます[8]。
区分 | pH |
|---|---|
酸性 | 3未満 |
弱酸性 | 3以上6未満 |
中性 | 6以上7.5未満 |
弱アルカリ性 | 7.5以上8.5未満 |
アルカリ性 | 8.5以上 |
この区分は、温泉そのものを分けるためのものです。商品に書かれたpHは、その商品について示された値として読みます。成分表示の読み方は、水のpHと成分表示の記事も参考にしてください。
シリカなどの成分
温泉法の基準では、けい素をふくむ成分を「メタけい酸」の量で示します[1]。温泉の分析の指針では、水の中のけい素の成分を二酸化けい素(SiO2)として量り、計算でメタけい酸(H2SiO3)の量に直します[8]。
商品の「シリカ」の値が、どの形で示したものかは、表示や販売者の説明で確かめます。形が違うと数字も変わるので、そのまま比べないようにしましょう。シリカ水についてはシリカ水とは・選び方、温泉水との違いはシリカ水と温泉水の違いで説明しています。
殺菌・除菌の有無
ガイドラインでは、殺菌も除菌もしていない商品には、その旨を書くとしています(炭酸ガスの圧力が一定以上のものは除く)[3]。殺菌・除菌をするかどうかで製造の基準が違うことは、前の節のとおりです[2]。
飲むときの注意
- 持病のある人・治療中の人・妊娠中の人は、飲む量や種類を医師に相談してください。
- ナトリウムの量は、商品ごとに違います。表示の食塩相当量で確かめましょう[6]。
- 保存は表示に従います。ガイドラインには、保存方法に「直射日光を避けて」、使用上の注意に「開封後は早めに」といった内容を書く例があります[3]。
- 口をつけて飲んだ残りは、冷蔵庫に入れて早めに飲み切ります。車の中に置いたままにしないようにしましょう[9]。
- 温泉地で汲んだ温泉は、持ち帰らないようにしましょう[5]。
温泉水の選び方
味の好みで選ぶ
味の感じ方は、人によって違います。東京都水道局のページでは、硬度を、おいしさの面から目標値が設けられている項目として紹介しています[7]。飲んだ商品の硬度を控えておくと、好みの味を探す手がかりになります。初めての商品は、小さい容量から試すと、好みを確かめやすくなります。
使い方で選ぶ
そのまま飲むのか、お茶やコーヒー、料理にも使うのかで、必要な量が変わります。表示に「使用方法」が書かれていれば参考にします[3]。
容量で選ぶ
口をつけたあとは、早めに飲み切ることが勧められています[9]。持ち歩くなら、早めに飲み切れる大きさかどうかも目安になります。まとめ買いをするときは、置き場所と賞味期限を確かめましょう[3]。
表示がそろっているかで選ぶ
採水地・原材料名・成分の値・殺菌の有無が分かると、商品ごとの違いを自分で確かめやすくなります。
商品の紹介
ここからは、運営者のユニドット株式会社が EC 販売の運用を受託している、キーバ株式会社の商品の紹介です(広告)。
「霧島 光源温泉水 500ml」は、販売者のキーバ株式会社によると、鹿児島県の霧島連山の温泉郷「霧島温泉」から採水した温泉水です[10]。商品ページに書かれている主な値は次のとおりです[10]。
項目 | 値 |
|---|---|
原材料名 | 水(温泉水) |
内容量 | 500ml |
採水地 | 鹿児島県・霧島温泉 |
硬度 | 13mg/L |
pH | 8.7 |
シリカ | 120mg/L |
ナトリウム(100mlあたり) | 21mg(食塩相当量0.05g) |
表のシリカの値は、商品ページでの書き方(成分の名前は「シリカ」)のままです[10]。ほかの成分の値は、霧島 光源温泉水の商品紹介にまとめています。殺菌の方法や賞味期限など、この表にない項目は、容器の表示で確かめてください。
販売先は、Amazon(500ml×24本)と楽天市場です[10][11]。広告の扱いは広告ポリシー、記事の作り方は編集方針をご覧ください。
よくある質問
- 容器入りの温泉水と、温泉地の飲泉は同じものですか?
- 同じではありません。飲泉は、許可を受けた施設で、湧き出ている温泉をその場で飲むものです。容器入りの温泉水は、清涼飲料水の規格基準に沿って作られ、食品として売られています。
- 温泉地で汲んだ温泉を、ペットボトルに入れて持ち帰ってもいいですか?
- 環境省の利用者向けの資料では、持ち帰らないよう呼びかけています。温泉は湧き出たあとに成分が変わり、雑菌が増えるおそれもあるためです。湧き出ている場所で、新鮮なうちに飲むよう案内しています。
- 「温泉水」と「ナチュラルミネラルウォーター」は何が違いますか?
- 表示の項目が違います。「温泉水」は、原材料名に書く原水(もとの水)の種類です。「ナチュラルミネラルウォーター」は、原水の種類と処理の方法で決まる品名の区分です。
- 成分表の「シリカ」と、温泉の基準の「メタけい酸」は、同じ数字で比べられますか?
- そのまま比べないようにしましょう。温泉の分析では、量った二酸化けい素(SiO2)を、計算でメタけい酸(H2SiO3)の量に直して示します。商品の「シリカ」がどの形で示した値かは、表示や販売者の説明で確かめます。
- 開けた温泉水は、どう保存すればよいですか?
- 容器の表示の保存方法に従い、開けたら早めに飲み切ります。口をつけて飲んだ残りは、冷蔵庫に入れて早めに飲み切りましょう。車の中に置いたままにしないようにしましょう。
出典
- [1]環境省「温泉の定義」(2026年10月22日確認)
- [2]消費者庁「食品別の規格基準「清涼飲料水」(食品、添加物等の規格基準〔昭和34年厚生省告示第370号〕)」(2026年10月22日確認)
- [3]農林水産省(食品流通局長通達。山梨県の掲載資料)「ミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドライン(平成2年制定・平成7年改正)」(2026年10月22日確認)
- [4]環境省「温泉法の概要」(2026年10月22日確認)
- [5]環境省自然環境局(監修:一般社団法人日本温泉気候物理医学会)「あんしん・あんぜんな温泉利用のいろは(平成31年3月)」(2026年10月22日確認)
- [6]消費者庁「食品表示基準(平成27年内閣府令第10号)本則」(2026年10月22日確認)
- [7]東京都水道局「水の硬度(水質に関するトピック)」(2026年10月22日確認)
- [8]環境省自然環境局「鉱泉分析法指針(平成26年改訂)」(2026年10月22日確認)
- [9]東京都生活文化局「ペットボトル飲料の飲み残しに注意!(令和8年6月16日)」(2026年10月22日確認)
- [10]キーバ株式会社「霧島 光源温泉水 500ml(商品ページ)」PR(2026年10月22日確認)
- [11]Amazon.co.jp(販売元:キーバ株式会社)「霧島 光源温泉水 500ml×24本(商品ページ)」PR(2026年10月22日確認)